スタイロラスター
「遮熱機能」を備えた屋根用断熱材
スタイロラスターは、スタイロフォームの表面に遮熱性に優れた特殊アルミ箔フィルムを積層することで、従来のスタイロフォームの断熱性能に遮熱機能を付与した新しい断熱材です。
夏場の屋根は、太陽エネルギーのもたらす赤外線で通常50度を超える暑さになります。
赤外線があたると、物質は熱を持ち、これらの熱源はそれ自体が赤外線を発し、室内にいる人間の体に影響を与えます。遮熱機能を取り入れる事により、侵入熱を大幅に低減でき、夏季における住宅の快適性や省エネルギー性を向上させることが可能になります。
遮断とは
熱は温度差があると移動し、移動のかたちには「放射」「伝導」「対流」があります。
「遮熱」は、その中の「放射」によって伝わる熱を放射を遮断する機能をいいます。
スタイロラスターの特長
1.遮熱機能を付与
スタイロラスターの表面の遮熱層は、赤外線「放射」熱に対する反射性能の高いアルミ箔を使用しています。
2.優れた耐久性
遮熱層であるアルミ箔の表面に特殊加工を施すことによって、アルミ箔の腐食を防止、耐久性を向上させました。
3.作業安全性
スタイロラスターの遮熱層の表面に特殊加工を施すことによって、勾配屋根に施工する場合も従来のスタイロフォームと同等の滑り防止性能性を確立させました。
耐久性試験の結果
スタイロラスターの遮断層の耐久性を確認するため、高温高湿条件、及び、塩水噴霧試験による耐食性試験を行いました。
試験結果、スタイロラスターはいずれの厳しい条件下でも腐食(白化)の発生はなく、耐久性に優れていることが分かります。
スタイロラスターのサイズ・物性
製品名 | 厚さ(mm) | 幅×長さ(mm) |
---|---|---|
スタイロラスター | 25/30/45/50/60/65 | 910×1820 |
- ※基材を「スタイロフォームEX」、「スタイロフォームFG」にすることも可能です。
- ※上記以外のサイズは、弊社営業担当までお問合せください。
基材物性
JIS A 9521:「建築用断熱材」 押出法ポリスチレンフォーム断熱材
JIS規格/単位 | スタイロエース-Ⅱ | 試験法 | |
---|---|---|---|
JIS製品記号 | JIS A 9521 | XPS3bA | - |
スキン層 *1 | - | なし | - |
密度 | kg/m³ | 25以上 | JIS A 9521 |
熱伝導率 *2 | W/(m・K) | 0.028以下 | JIS A 9521 |
透湿係数 *3 | ng/(m²・s・Pa) | 145以下 | JIS A 9521 |
圧縮強さ | N/cm² | 20以上 | JIS A 9521 |
曲げ強さ | N/cm² | 25以上 | JIS A 9521 |
燃焼性 *4 | - | 合格 | JIS A 9521 |
吸水量 | g/100cm² | 0.01以下 | JIS A 9521 |
ホルムアルデヒド 放散区分 |
- | F☆☆☆☆ | JIS A 9521 |
加熱変形温度 *5 | ℃ | 80 | DSC法 |
線膨張率 | /℃ | 7×10-5 | ASTM D 696 |
比熱 | kJ/(kg・K) | 1.1 | ASTM C 351 |
酸素指数 *6 | - | 26以上 | JIS K 7201 |
- *1:発泡プラスチック断熱材の発泡時に断熱材の表面に成形される基材の樹脂層(JISA9521用語の定議)
- *2:第三者機関による公的データが必要な場合があります。その際はメールフォームよりご用命ください。
- *3:厚さ25mmの場合。
- *4:3秒以内に炎が消えて、残じんがなく、かつ燃焼限界指示線を超えて燃焼しないこと。
- *5:高温での使用については弊社までお問合せください。
- *6:材料を持続的に燃焼させるために必要な最低酸素濃度。26未満は消防法の取扱いにより指定可燃物となります。
- ※ スタイロフォームTM、及びスタイロエース-Ⅱは、JIS A5901,及びJS A5914に規定する押出法ポリスチレンフォーム断熱材の密度規定を満たしております。また、スタイロフォームwxについては、前述の密度規定を満たしておりません。
スタイロラスターの施工部位
外張断熱住宅の屋根断熱をはじめ、屋根充填断熱や桁上断熱、天井断熱による施工も可能です。
- アルミ箔面を屋根側に向けてください。
- スタイロラスターの遮熱性能を発揮させるため、屋根断熱の場合は通気層(推奨:30mm以上)を設けて棟換気を行ってください。
- 桁上断熱および天井断熱の場合は小屋裏の換気を適切に行ってください。
スタイロラスターの注意事項
-
スタイロラスターを長期間に渡って高温多湿条件下や降雨等で濡れた状態で保管した場合、表面のアルミ箔フィルムに白化を生じることがあります。
-
アルミ断面で手を切らないように注意してください。取扱い作業時は、軍手や皮手袋等の着用をお奨めします。