環境対応
1.グリーン購入法について
「スタイロフォーム」は全製品において判断基準を満たしており、グリーン購入法適合製品として安心してお使いいただけます。
「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)が平成12年5月31日に公布され(平成12年法律第100号)、令和3年法律第36号により改正されました。
この法律は、国の機関などが物品を調達する際、環境への負荷が少ないものを調達するように定めたもので、独立行政法人、地方公共団体、事業者、国民等についてもグリーン購入に努めるべきとし、国全体の環境物品の需要を促進して地球環境を保護しようとするものです。具体的には、グリーン購入法に適合する「特定調達品目」とその「判断基準」を定め、この基準に適合した製品が「グリーン購入法適合製品」となります。
「特定調達品目」における「断熱材の判断基準」は下記の通りです。
2.シックハウス対策
スタイロフォーム ( 押出法ポリスチレンフォーム保温板 )は、告示対象外建材です。
告示対象外の建材については、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから規制を受けることなく、使用することができます。(国土交通省 告示第1113号~1115号)
【ホルムアルデヒド発散建材】⑭ 断熱材
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ロックウール断熱材
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グラスウール断熱材
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吹込み用グラスウール断熱材
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ユリア樹脂又はメラミン樹脂を使用した断熱材
4VOC基準適合
スタイロフォームは、工業会において「押出法ポリスチレンフォームからのVOC放散速度の表示に関する管理規定」及び「押出法ポリスチレンフォームからのVOC放散速度の表示制度に関する表示規定」に適合していることが確認され、「登録証」と「登録番号」が付与されました。
【登録番号と製品名】
表示登録番号 | 製品名 |
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XPS-0007 | スタイロフォームIB |
XPS-0008 | スタイロフォームTM |
XPS-0009 | スタイロフォームWX |
XPS-0011 | スタイロフォームB2 |
XPS-0012 | スタイロエースⅡ |
XPS-0013 | スタイロフォームEK-Ⅱ |
XPS-0014 | スタイロフォームGK-Ⅱ |
XPS-0015 | スタイロフォームAT |
XPS-0028 | スタイロフォームEX |
XPS-0031 | スタイロフォームFG |
【SDS(安全データシート)への記載例】
押出発泡ポリスチレン工業会 4VOC放散適合表示 |
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適合表示 | 4VOC基準適合 |
登録番号 | XPS-0007 |
登録製品名 | スタイロフォームIB |
登録事業者名 | デュポン・スタイロ株式会社 |
問合せ先 | 押出発泡ポリスチレン工業会HP |
3.ノンフロン宣言
スタイロフォームは、オゾン層破壊、地球温暖化といった地球規模の環境問題に対応した、「環境対応型断熱材」です。オゾン破壊係数ゼロ及び地球温暖化係数の小さい代替物質を先取りして実践しています。
スタイロフォーム全製品のノンフロン化を達成しています。
【フロン類とは】
ハイドロフルオロカーボン(HFC)、クロロフルオロカーボン(CFC)及びハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)を指し、HFO-1233zd、HFO-1336mzzに代表されるハイドロフルオロオレフィン(HFO)は該当しない。
4.リサイクル推進
「広域認定制度」を活用し、使用済みの良質な製品端材(産業廃棄物)から製品へのリサイクルを進めています。
環境への取り組みとして、資源の循環的な利用の観点から廃棄物の減量と資源の有効活用を図る目的で製品のリサイクルを推進しています。
環境省から「産業廃棄物広域認定制度」の認定を取得し、下記に記載した回収条件や端材品質等を満たし、契約を締結したお客様(企業様)の工場内に於いて「スタイロフォーム」、「ウッドラック」の加工等で不要となって廃棄する端材を回収し、生産工場等で再資源化、製品の原料として再利用するリサイクルシステムを構築し実施しています。
【広域認定範囲】
認定年月日 | 平成17年3月8日 |
認定番号 | 第57号 |
対象産業廃棄物 | 押出発泡ポリスチレン板が産業廃棄物となったもの |
輸送方法 | 認定証記載の運送会社 (製品輸送の帰り便が原則) |
再生方法 | 破砕→溶融・押出→冷却→造粒→原料として利用 |
処理を行う区域 | 全国 |
【環境省】第57号 平成17年3月8日 押出し発泡ポリスチレン板
回収・リサイクル
お客様(加工場など企業様)からリサイクルのご相談やご依頼があった場合、下記のフローに従い手続きを進めていきます。
法令を遵守した処理が要求されますので、本システムをご利用されるお客様は当社と「産業廃棄物処理委託契約」を締結させていただきます。一般廃棄物(一般家庭等から発生する廃棄物)として発生した製品端材の回収は、受付けておりません。
- ※「産業廃棄物処理委託契約」締結の相談は所轄の営業担当へ声を掛けてください。
- 回収対象
当社が製造し販売した製品の端材が対象です。(広域認定制度に基づく産業廃棄物処理となるため、契約締結を頂いていない工場等で発生する端材やスタイロフォームを使用した二次加工複合品(フィルムや接着剤等が付着したもの、畳店様で製造されたスタイロ畳の古畳及び解体により発生したスタイロフォーム)は対象外です。
- 回収方法
回収は製品輸送の帰り便で行います。端材だけの回収や巡回回収は行っていません。
- 端材品質条件
受入基準を満たす端材に限ります。自社製品原料への再資源化を趣旨とした制度のため、再資源化の難しい一般建築や住宅改修現場等で発生した端材、汚れや劣化した端材、糸くずや接着剤等が付着した端材等の受入は、お断りしております。
- 適正処理
回収した端材は、当社の処理施設にて再資源化(仕分、破砕・溶融・成形・ペレット造粒)し製品の原料として再利用します。
- 処理費用
有償となります。回収に伴う運賃、リサイクルに要する費用をご負担いただきます。
スタイロフォーム、ウッドラックの再生処理
スタイロフォーム及びウッドラックの原料は「ポリスチレン樹脂」です。
ポリスチレン樹脂の熱によって可逆的に流動性・変形・固化する性質(熱可塑性)を活かし、自社ならび契約事業者様で発生した端材を以下の再生方法で再資源化し、スタイロフォーム及びウッドラックの原料として再使用し、資源の有効活用を図っています。
回収した端材・残材は、弊社の処理施設にて仕分、破砕・溶融・成型・造粒工程を経て、再生ポリスチレンとし、製品の原料として使用します。
令和元年5月1日付でデュポン・スタイロ株式会社に社名が変更されました。
登録時業者名称についても随時変更する予定です。変更手続きの関係上、旧社名が継続して使用される場合がございますことをご了承ください。