スタイロフォームの特長
温熱環境を支えて半世紀
信頼のブランド
スタイロフォーム
優れた性能と加工のしやすさによって、
多くの施工現場に採用されています。
1熱を伝えにくい
スタイロフォームの熱を伝えにくい特長は、冬の寒さはもちろんのこと、夏の暑さにも有効です。
また、温度を一定に保つことで冷暖房のエネルギー消費を抑える効果があり、室内環境だけでなく省資源や温暖化防止にも貢献します。
断熱性能の比較
スタイロフォームは、他の断熱材と比べても高い断熱性能を持っています。
2水を吸収しにくい
完全密閉状態の気泡でできているので、水中に長時間つけても、表面に水分が付着するだけで、吸水量は非常にわずかです。
水中に浸漬しても膨潤したり、軟化、変形、変質することがありません。
3軽くて丈夫
スタイロフォームは、水の重さの約1/30の軽さでありながら圧縮強さに優れ、きわめて丈夫です。集合住宅などの断熱構造の床スラブにも安心して使えます。
1立方メートルあたりの重さ・発泡倍率
製品名 | 密度(kg/㎥) | 発泡倍率 |
---|---|---|
スタイロフォームIB | 27 | 約37倍 |
スタイロフォームB2 | 28 | 約36倍 |
スタイロエース‐Ⅱ | 30 | 約33倍 |
スタイロフォームAT | 31 | 約32倍 |
スタイロフォームEX | 35 | 約29倍 |
スタイロフォームFG | 36 | 約28倍 |
スタイロフォームEK-Ⅱ | 30 | 約33倍 |
スタイロフォームRB-GK-Ⅱ | 35 | 約29倍 |
◎密度の値はおおよその数値を示しています。
・重さ(kg/枚)=密度(kg/㎥)×厚さ(m)×幅(m)×長さ(m)
・発泡倍率=1000/密度(kg/㎥)
市販のカッターやノコギリ、熱線で容易に加工できますので、省力化工法が可能です。 スタイロフォームは、ポリスチレン樹脂の薄膜で仕切られた、無数の独立した気泡で構成されています。この気泡内に熱伝導率の小さいガスを封じ込めることによって、性能の安定した優れた断熱材スタイロフォームが作られます。 1.採取した試料の経歴 件名: M製氷株式会社(写真左) ※試料はラップで包装し、 2.測定方法 試料を図1のように、厚さ方向で約200×200×25mmに裁断します。 3.測定結果 表1のように20年経過後のスタイロフォームの熱伝導率は多少のバラツキはあるものの、全平均で0.0369(W/(m・K))以下と安定した値を示しました。もちろん、JIS A 9521
建築用断熱材 に規定されるXPS1種bAの熱伝導率(0.040W/(m・K)以下)をクリアしています。 表1:採取したスタイロフォームの熱伝導率 使用されていたのが冷蔵倉庫であることから、長期間に渡る熱伝導率の安定は冷房負荷の安定、さらにはランニングコストの安定に大きく寄与していると考えられます。 多様なニーズにお応えするために、スタイロフォーム材をベースにした派生製品を多数ご用意しています。 スタイロフォームは、全製品ノンフロン、グリーン購入法適合、4VOC基準適合(シックハウス対策)を実現しています。 スタイロフォームの多くは、「JISマーク表示認証」を受け、厳しい品質管理体制のもと製造されることで、安定した製品をお届けいたします。4加工が簡単
鉄筋コンクリート構造の「打込み工法」や木造住宅の「外張断熱工法」を可能にします。5 優れた断熱性能
施工20年後、スタイロフォームの熱伝導率
理論的には、この気泡内に封入されたガスは、ポリスチレン樹脂の気泡膜を通過する速度が極めて遅いため、製造時に封入された発泡剤ガスは長期間に渡り、発泡体の気泡内に滞留します。
ひとつの検証例として、施工後20年経過したF級冷蔵倉庫(庫内温度-25℃以下)より採取したスタイロフォームIB(JIS A 9521
建築用断熱材)の熱伝導率についてご紹介します。
経年: 20年(昭和45年施工→平成2年採取)
試料:
1)大きさ:約30×50cm
2)断熱厚み: 50+50+75mmの3層構成(写真右)
さらにポリエチレンの袋に密閉して持ち帰る。
次に、試料をオーブンで恒量に達するまで乾燥し、JIS A 1412に準じて熱伝導率を測定します。
またスタイロフォーム気泡内の発泡ガスの残存も確認されました。
部位
躯体側
t=50mm中央
t=50mm庫内側
t=50mm
項目
1
2
3
4
5
6
熱伝導率
[W/(m・K)]0.0381
0.0365
0.0368
0.0388
0.0346
0.0367
密度
[kg/m³]27.9
28.7
27.7
27.1
28.8
28.5
断熱材は一度施工していますと、見ることも触れることも出来ない場合が多く、建物と共に何十年も使用されなければなりません。
今回一例ではありますが、施工後20年経過したスタイロフォームを採取する機会を得て、長期間に渡って断熱性能(熱伝導率)が確保されていることが確認できました。6多様な派生製品
それぞれのご利用シーンに応じて最適なソリューションをご提供します。7環境・健康への配慮
また、製造段階における廃棄物や排出物を極力削減し、環境や健康にやさしい製品づくりを推進しています。
さらに、お客様が施工時に不要となった端材を回収し、製品の原料として再利用するリサイクルシステムを構築しています。8安定した品質と供給
デュポン・スタイロは全ての業務災害を一掃すること、環境や健康を害する全ての事象を事前に予防し、工場からの廃棄物・排出物を継続的に削減すること、私たちの製品のすべてのステージである設計・製造・使用・廃棄で、省資源を推進することに努めています。