スタイロスプレーフォームB
鉄筋コンクリート造建築物用
吹付け硬質ウレタンフォーム
世界最大級のウレタン原料メーカーであるダウ・ケミカル社の技術を活用した吹付け硬質ウレタンフォームです。難燃材料・難燃3級に相当します。
スタイロスプレーフォームBの特長
1.高い断熱性能
熱伝導率は 0.022[W/(m・K)]ですので、従来のB種(代替フロンを用いた耐力性吹付けウレタンフォーム)品と同等の断熱性能を有しています。
2.環境への配慮
ノンフロン HFOガス使用。
ノンフロン&ノンホルムアルデヒドで環境に優しい製品です。
3.目地のない断熱層
連続した断熱層を形成しますので、熱損失も少なく、優れた断熱効果が得られます。
4.優れた難燃性
難燃材料相当品(ISO-5660試験法(コーンカロリーメーター試験))に適合します。
難燃3級相当品(JIS A 1321 「建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法」難燃3級表面加熱試験)に適合します。
5.施工期間の短縮
スタイロスプレーフォームBは、サッシ廻りや梁・柱廻りなど複雑な形状にも吹付けができ、工期の短縮・人件費の削減に寄与します。
2020年までに脱HFCへ
地球温暖化への影響が大きいとされるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の生産量の段階的な規制が進んでいます。現場発泡ウレタンは2020年までに発泡剤HFCガスの全面廃止とする方針が決定され、新たなる発泡剤HFOガスを使用した硬質ウレタンフォームへの切り替えが求められています。
※HFO(ハイドロフルオロオレフィン)はHFO-1233zdを差します。
吸水性試験
試験体の浸漬後の断面写真
(左:スタイロスプレーフォームB、右:水発泡品)
スタイロスプレーフォームBは吸水性が低いので、写真の左のように赤インクに浸漬し30分経過しても表面を伝わるだけで内部には浸透しません。
試験体のセルの拡大写真
<スタイロスプレーフォームB>
<水発泡品>
HFOガスの特長
スタイロスプレーフォームBの発泡剤は、オゾン破壊係数 (ODP) と地球温暖化係数 (GWP) の値が極めて低いHFOガスを使用しています。従来のHFCガスに比べ地球温暖化係数は1000分の1程度の環境に優しい新発泡剤です。
発泡剤 | HFO 1233zd | HFC 245fa | HFC 365mfc | HFC 134a | CO² |
---|---|---|---|---|---|
オゾン層破壊係数(ODP) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
地球温暖化係数(GWP) | 1 | 1030 | 794 | 1430 | 1 |
※2020年までに廃止予定。
※GWP(100年値)はIPCC第4次レポートの値を記載(HFOのみ第5次レポートの値を記載)
スタイロスプレーフォームBの物性
単位 | 物性値 | JIS規格 | 試験法 | |
---|---|---|---|---|
圧縮強さ | kPa | 80以上 | 80以上 | JIS A 9526 |
熱伝導率 | W/(m・k) | 0.022 | 0.026以下 | JIS A 9526 |
接着強さ(合板) | kPa | 80以上 | 80以上 | JIS A 9526 |
透湿率 | ng/(m・s・Pa) | 9.0以下 | 9.0以下 | JIS A 9526 |
燃焼性 | sec. | 120以内 | 120以内 | JIS A 9526 |
燃焼性 | mm | 60以下 | 60以下 | JIS A 9526 |
難燃性 | - | 難燃材料相当 | - | JIS A 9526 |